ラズベリーパイ(raspberry pi)とは？種類とできること

ラズベリーパイはもともと電子工作の教育や趣味として有名でしたが近年はIoTなどによってさらに注目度が高まっています。そんなラズベリーパイが何なのか、また何ができるのかを紹介します。

ラズベリーパイとは

ラズベリーパイは簡単に言えば

GPIOが豊富な低価格のシングルボードコンピュータ

です。下の写真のようにUSBやHDMI端子だけではなくピンがたくさんあるコンピュータです。通常はOSをインストールして使うため、モニターやキーボードなどをつければPCとして使えますし、サーバーとしてIoTに使ったりピンを生かして電子工作としてロボットをつくったり何かを制御したりといろいろな用途に使えます。

日本ではラズパイの名称で親しまれるラズベリーパイですがもともとはイギリスのラズベリーパイ財団がプログラミングなどの教育用に開発しました。現在は教育や趣味だけでなく産業用としても注目され、イギリスだけでなく日本と中国でも生産されています。

ラズベリーパイの特徴

ラズベリーパイは子供や学校で使える教育用基板として開発されたため低価格で小型のコンピュータになっています。ラズベリーパイにはHDDがなく、かわりにSDカードを使いOSもSDカードにインストールできます。

PCと比べ

ラズベリーパイはGPUも使えPCとして使えます。LANケーブルをつなげばインターネットも使え、デフォルトでwi-fiやBluetoothが使えるモデルもあります。モニターやキーボードにこだわらなければ格安でPCを作れますが普段のPCとして使うにはスペックは低めです。

arduinoと比べ

ラズベリーパイと並んで教育用として有名な基板にarduinoがあります。モデルにもよりますがサイズや値段は基本的に近いです。

ラズベリーパイはOSを搭載させるのに対しarduinoはOSを搭載せずPCとして使えません（不可能ではないですが）。またラズベリーパイのほうがCPUの速度が数十倍速く、RAMも桁違いに大きいです。

いっけんするとラズベリーパイのほうが圧勝に見えますが、ハードウェアのプロジェクトではarduinoが優位なことが多いです。arduinoはリアルタイム性に優れ、またラズベリーパイには直接扱えないアナログ信号が扱えるといった利点があります。

ラズベリーパイの特徴まとめ

以上のようにラズベリーパイはある意味で一般的なPCとarduinoの間として位置づけることができ、一部の分野では劣ることもありますができることの幅がすごく広いです。またラズベリーパイは世界中で使われ、参考記事や動画が多い、といった有名であるといった強みもあります。

ラズベリーパイでできること

ラズベリーパイでできることはほんとにたくさんあります。アイディア次第では何でもできてしまいます。

PCとして使う

普通のPCとしては面倒もかかるしスペックも低いですがPCとして使えます。電源スイッチを付けたりSSDをつけることによって欠点を減らすこともできますがメインのPCとして使う人はほとんどいないと思います。

linux系のOSを搭載させればlinuxを楽しめますし、うまくやれば任天堂DSのようなポータブルゲーム機として使うこともできます。

電子工作に使う

回路を組みプログラムを書いてあげればいろいろ作れちゃいます。ロボットをつくったり温度計をつくったり監視カメラのようなものもでき、工夫次第では基本なんでもできます。

インターネットも簡単に使え、ディープラーニングなどを生かせばさらにできることも広がります。電子工作やプログラミングの勉強にはまさにもってこいです！

サーバーとして使う

ラズベリーパイは低電力で使えるためサーバーにももってこいです。サーバーとして使い、今はやりのIoTにも使えます。HDDやSSDを搭載すれば自作のクラウドとしても使えます。

ラズベリーパイの種類

ラズベリーパイはいくつか種類がありますが簡単な仕様を下に示します。下の仕様では現在販売終了となってる

• Raspberry Pi 1 Model A
• Raspberry Pi 1 Model A+
• Raspberry Pi 1 Model B

は除きました。